部屋とナイトメイドと"私"

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 心中で色々とツッコミを入れまくった私は、ここに来てようやく当初の疑問を口にした。  その言葉にはっと目を見開くと、 「申し遅れました。ワタクシ、便所神のトイレタリーノと申します」  彼女はうやうやしく頭を垂れて名を名乗る。  便所……神だと?!  つい便所紙と脳内変換しかかった己の思考にブレーキをかけ、私は眼前の少女を凝視した。  改めてよく見てみると、その体には実体がないらしく背後の壁が透けている。  まさか、本当に?!
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