部屋とナイトメイドと"私"

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 心なしかその目は爛々と輝き、わずかに呼吸が乱れていた。  何この子、怖い!  不穏な空気に圧されるように、私は無意識に後退りはじめる。  すると……。  バターン!  すぐ背後で、けたたましい音が鳴り響く。  とっさに後ろを振り返ると、トイレの扉が閉じられていた。 「な……っ?!」  ノブを掴んで捻るもガチャガチャと空回りするばかりで、全く手応えがない。 「おーっほっほっほ!」
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