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するとそこにはやはり、真っ青なメイド服を身にまとった少女がいるのだ。
「な……?!」
「お待ちしておりましたわ、ご主人様」
彼女は満面に穏やかな笑みを浮かべながら、トイレのタンクに腰掛けている。
「な?!」
「本日はどのようなご用件ですか?」
前回掃除をしたのがいつだったのか記憶にもない我が家のトイレ内は、まるで新品のような輝きを放っている。
「なっ!?」
「大ですか、小ですか? それとも両方ですか?」
そんな湿った輝きを乱反射する便器を前に、彼女はさも当然のごとく話しかけて来た。
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