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「琴の音…?一体、誰が…?」
小十郎は琴を演奏する者に心当たりが無く首を傾げた。
政宗は自室の中で静かに琴の音に聞き入る。
すると、
"…政宗様"
「はっ…!」
ほんの一瞬、琴の音がそう聞こえ政宗は顔を上げた。
そして、誰が何の為に琴を弾いているのか察すると小さく笑みを零す。
「…お前が弾いてるのか、愛姫」
優しく響く音色に政宗は心地良さそうに目を細める。
随分粋な事をすると政宗は思った。
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