第3話

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「琴の音…?一体、誰が…?」 小十郎は琴を演奏する者に心当たりが無く首を傾げた。 政宗は自室の中で静かに琴の音に聞き入る。 すると、 "…政宗様" 「はっ…!」 ほんの一瞬、琴の音がそう聞こえ政宗は顔を上げた。 そして、誰が何の為に琴を弾いているのか察すると小さく笑みを零す。 「…お前が弾いてるのか、愛姫」 優しく響く音色に政宗は心地良さそうに目を細める。 随分粋な事をすると政宗は思った。
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