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「なあ、どうしてうちにいる?」
その質問を無視して、キッチンで料理を作っている。
めちゃくちゃ美味そうな匂い、素晴らしい朝だ、と心のなかで棒読みする。
状況が、掴めないッ!
しかし、唯が手慣れた様子で料理をしているのを見て、少し顔がにやけてきた。
唯は、スタイルも良く顔も綺麗、というか可愛いく、学校では大規模なファンクラブまで存在するほどの超絶美人だ。
俺は唯とは幼稚園の頃からの付き合いで、昔はよく遊んだりもした。
しかし、中学高校と年が経つに連れて、あまり会わなくなってしまっていた。
同じ高校なのに、今日も久しぶりに会う感じがする。
そう、理由はなんであり、唯が俺の家にいる。
二人きりならどんなに良かったことか。
目の前で、一人で意味不明に盛り上がっているチビッコが腹立たしい。
このチビッコは、唯の従姉妹にあたるらしい、そういえば最近よく一緒にいるところを目撃する。
というファンクラブ情報。
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