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「ごちそーさま、なぁそら、あそぼ。」
飯のときは大人しかったと思ったらすぐこれだ。
チビッコは、目をキラキラさせながらこちらを見つめている。
か、かわいい。
決めた、空兄ちゃんと呼ばせる!
呼ばせたい。
それが目標じゃあ!
と、変態張りに一人盛り上がってみる。
「遊んで欲しけりゃ、空兄ちゃんと呼ぶがいい、いや、呼べ。」
どうだ、とりあえず様子見だ。
チビッコの反応を待つ、そして。
「んじゃあなにして遊ぶ?」
くるか!?
「そらがきめていいぞー。」
俺のお願いは無視ですか、ソーデスカ。
そんなに言いたくないか、上等だ。
心の中で俺は静かに燃えていた。
チビッコは、相変わらず一人で盛り上がり始める。
喋らなけりゃ可愛いのにな。
暫くその様子を見守ることにした。
同時に、チビッコに兄ちゃんと言わせる作戦を考えていたのは、言うまでもない。
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