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「そら、みゆそとにいきたい!」
一人称は自分の名前か、まぁそんなもんか。
「外か、ダメだ危ない。まぁ兄ちゃんと呼ぶなら考えるけど。」
「そら、いそげーおいていくぞー。」
な、いつの間に!
既にチビッコは玄関にいた。
またもや撃沈、手ごわい。
チビッコは靴を履きながら、こちらをみて、手招きしている。
「はやくー。」
しょうがない、付き合ってやるか。
女の子のくせに、なんと言う行動力、唯も相当苦労しただろうな。
子供って怖いな、遠慮って言葉を知らないんだろうな。
「空は、まだ知らなかった、このチビがあんなことになるなんて…。」
「なに言うてるん、おいてくぞー。」
ぐッ、一人語りを邪魔すんじゃねぇ、まったく、最近の子供はダメだな。
気だるそうに立ち上がり、玄関で靴をはく。
チビッコはソワソワしながら俺を待っていた。
少しくらい落ち着いてもいいんじゃないかな?
「よし、いくぞーチビッコ。」
「おー。」
左手を上に突き出しながら、チビッコはとても楽しそうに笑っている。
可愛いな、うん。
でも俺はロリコンじゃない、これはわすれないで。
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