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入学式を終え、担任も決まった。
担任に誘導されながら、新入生は期待や不安を持ちながら自分のクラスへ向かった。
自分の席へ着いて、HRが始まる。
順番に自己紹介が始まり、
名前だけを言う人、
笑いをとろうとする人、
それですべる人、
さまざまだった。
「よし。じゃあ次、いってみよう。」
担任が声をかける。
「あ、はい。『倉田 勇樹』です。よろしくお願いします。」
担任に、それだけか、といわれたが、大丈夫です。と断った。
倉田勇樹。
黒髪に銀縁の眼鏡、見かけは優等生っぽいが学力は上の中位。
スポーツは苦手。
身長は平均位だが、体重は平均より軽い。
中学では彼女どころか、女子の友達すら出来なかった。
高校では、女子の友達を作りたいと淡い希望を持っている。
「よし。じゃあ次」
担任が次の生徒へ流す。
「はい。『野崎 春香』です。部活は吹奏楽に入ろうかな、と考えてます。よろしくお願いします♪」
担任、クラスメート共に、おぉ!と感心した。
野崎春香。
茶髪で平均より低めの身長で細身。
明るく元気に自己紹介をした。
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