魔物なき旅立ち

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門番「ここに幽霊で来るのは、竜が-98~0の人だけなんだ。結構希少なんだけどね。」 佐間奈「…ステータス見る?」 門番「ん?…全部マイナスって…」 佐間奈「どこかの町に物品でスキル取れると聞いたけど…」 門番「それ、次の町にあるな…対象を落とす魔物は遠いけど。」 佐間奈「そうなんだ」 門番「…日輪王ソル と 月光王ルナ だったと思うんだが…Lv777あるぞ…」 佐間奈「ま、まぁ、すぐは無理そうだけど、強くなってから挑めばいいだけなんだよね?」 門番「…仲間魔物が10体いないと闘ってもらえないんだがな…」 佐間奈「ちょっと、それを先に言いなさいよー」 といいつつ門番を殴るが、幽霊なだけにパンチはすり抜ける。 門番「とりあえず復活しなければダメなんだが…仲間魔物に限らず仲間がいないと100%次の町無理だと思う」 佐間奈「え…」 門番「他の人は何かしらが1以上あるから、仲間魔物を作って引きつけてもらってる間に逃げてもらう形で通り過ごせたんだよね。」 佐間奈「囮なのね…」 門番「次の町にさえ行ければLv50以下の戦闘場所ばかりだから、捕獲しなおしてもらえば大丈夫だったんだ。でも…」 佐間奈「でも?」 門番「全部マイナスだと、捕獲自体が無理だからなぁ…」 佐間奈「ケルベロスなら笛-99スキルで追い払えたよ?」 門番「追い払っちゃレベル上がらないし、1/2で襲われるし…」 佐間奈「ならせめて、武器を…」 門番「この島に武器なんてない。笛や鞭はあくまでも”道具”だし…」 佐間奈「…」 門番「打撃スキルってのが次の町にあるから、しいて言えばそれが武器?」 佐間奈「武器は己の拳 か…」 門番「ただ…」 佐間奈「ただ?」
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