涙で濡れた学校生活

１

私の名前は高野比奈
(たかのひな)

中学２年生になったばかり。

クラス変えをしたせいか人見知りの私に友達ができるわけもなく、毎日退屈な学校生活。

はぁー帰りたい。

「名前なんて言うの？」

後ろから声がした。

振り向くと女子４人くらいが立っており明らかに私に話かけていた。

「え、あ、比奈って言うよ。よろしくね。」

一応笑顔で言ってみる。

「比奈ちゃんて言うんだ～!よかったら友達になろうよ。」

え…友達？

なんだか懐かしい響き。

私は、笑顔でうなずいた。