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梨紗ちゃんと俺が出逢ったのは高1の時だ。
その時俺には彼女もいたし、梨紗ちゃんとは全く関わる事もなかった。
今は同じクラスだけど、1年の時は違うクラス。
存在も知らなかった。
「ねー、そーた!」
「ん? 何?」
全く話聞いてなかった、あーしんどい、寝たい。
怠そうにしている俺に余計彼女が頬を膨らませる。
可愛くみせるように自分の魅力を最大限に出してるんだろうな。
悪い事だとは思わない、ただ俺には魅力的に見えないだけで。
「えっとね、私、そーたの部屋行きたいなって」
「あー良いよ、おいで」
隣で喜んでいる彼女を一瞥して、見えないように嘲笑した。
どうせ、この恋も長続きしないだろう。
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