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「それで? 一体何の用だったの?」
「あー、アドレス教えてほしいかなーって」
「……何で」
あ、警戒されてる。
自惚れる訳じゃないけど、こういう展開に喜ぶとかじゃなく警戒されるっていうのも珍しい。
人畜無害なんだけどなー。
「友達から始めませんか?」
「友達からも何も、始めるってなに?」
あんな振られ方をした俺としては、気に食わない女の子ってなった訳だけど興味もあるわけで。
やっぱり男の意地を見せるため、こんなツンツンした子を振り向かせたい気持ちもある。
一度お付き合いすれば満足するかなって程度なんだけど、やっぱり警戒されるしまずは仲良くオトモダチから始めたい。
そのために警戒心を抱かせるのは得策じゃないから、何も怖くないよというアピールをする事にした。
「梨紗ちゃんは俺に対して警戒心持ってるかもしれないけど、友達には変な事しないよ? 普通にCDの貸し借りとか、メールするとかその程度なんだ」
あくまで友達には手を出さないだけ。
付き合えたらすぐ食べてやる。
暫く考え込んでいた梨紗ちゃんは、呆れた顔で良いよって言った。
その仕方ないなぁって顔可愛いな…。
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