クリスマス・イヴ

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あんなに笑い合って、時にはくだらない喧嘩もして、お互いちゃんと愛を確かめ合ってたはずなのに、どうして今私の隣にアナタは居ないの? あの優しさは嘘だったの? 小さな喜びも、怒りも、哀しみも、楽しかった日々も全部、幻だったの? 風のようにいきなり現れて、楽しかった思い出だけ残して、私を置いてくの? そんなの寂しいよ。 せめて何もかもぶち壊してから消えてよ。 じゃないと、いつまでもアナタの残像にすがり付いてしまうじゃない。 こんなにもこんなにもアナタに会いたくて苦しいのに… 春も一人で桜見上げて 夏も一人でウチワ扇いで 秋も私がくじけて転んでも、アナタはおんぶもしてくれないの? ねぇ、安いケーキでも安いシャンパンでも、安いネックレスでも良いよ。 贅沢なんて言わないから。 お願いします。 サンタさん。 あの人との日々をもう一度、私に下さい…。
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