醜くても生きてやる

発症

高校２年の秋、10月くらいのことです。
私には空手を習っている5歳下の弟がいます。
当時小学校6年生の弟はその時期空手の全国大会を控え、またスランプの真っ只中でした。
うちの父親は今は干渉してないものの、当時は素人でありながらも弟の空手にかなり力を入れて居ました。また父は怒ると手がつけられなく、喜怒哀楽が激しく正直言って実の父だからと言っても昔から好きとは言いがたい人でした。
そんな父は上手く空手の組手を自分のペースに持っていけない弟に腹を立て、稽古の後は父の罵声や暴力。母が止めに入っても収まらず、私にもとばっちりが来たりしました。
私は暴力を受けたりはしなかったものの、弟のために何もしてあげられない自分にイラついて居ました。
家庭内の雰囲気は勿論最悪でした。
弟の全国大会が終わってもピリピリとした雰囲気はしばらく続きました。
その辺りで私は酷く胃痛に悩まされました。
最初はげっぷが頻繁に出ました。
小さくて、喉が鳴っている様な感じで内心気にはしていましたがこの時は胃が悪いだけだと思っていました。私は元々胃腸か弱くて、母に相談しても同じような事を言われて病院にも連れていって貰えず放置していました。
それが大体1～2週間くらい続いたある日、ご飯を食べると体全体が痛み1時間ほど動けなくなりました。
それが2回ほどあり母は流石に心配したらしく「げっぷ」という症状にきくと薬局の薬剤師さんに言われた薬を買ってきてくれました。
それを1週間ほど飲みました。
体全体が痛むという症状はその薬で改善されたもののげっぷという症状は改善されず、おなかのハリも加わり体調は悪化していきました。

なので夜間に空いてある病院に行きました。その時、母には「運転したら肩が凝る」等のめんどくさいと言わんばかりの皮肉めいた文句をたくさん言われました。
自分はこんなに辛いのに…と心の中で何回も思いました。
診察してくれた医者はヤブで結局、その時は薬を渡され軽く流された感じで納得いかないまま終わりました。