44人が本棚に入れています
本棚に追加
ある程度腹も膨らんだ頃、俺は徳一と義行に話を切り出した。
「なぁ、徳一。義行とどこまでの仲や?」
いきなりの本題に動揺もせずに、
「付き合ってるよ。なっ。」
「///‥」
恥ずかし気もなくゆう徳一とは対照的に耳まで真っ赤にした義行が下を向く。
「俺が反対したらどうする?」
「「えっ?!!」」
「返事は?」
淡々と話す。まるで、本心としか思えない位きつい視線が二人を突き刺す。
「‥オヤジ、俺は‥」言いかけた言葉を遮り、
「嫌です!僕は別れたない。さっきは安心やってゆうてくれたやないですか。僕は何があっても徳一の傍に居りたい。‥‥徳一としか無理や‥‥これからもずっと、」
そう言って徳一を愛おしそに見る。
徳一も黙って義行を見つめ、唇を噛み締める。
「俺も別れたない。オヤジには感謝してるし、尊敬もしてる。オヤジみたいに成りたいって思ってる。けど‥‥義行と出逢って俺、‥うまい事ようゆわんけど‥一緒に進んでいきたいねん。
‥反対されるんはしょうがない事や‥でもこればっかりは譲られへん!」
二人の気持ちがわかる。俺もずっと思てた事や‥
「‥俺がどんなに反対しても、諦めへんねんやな。」
「おん。オヤジには悪いけど、好きなもんは好きやから‥‥」
「僕も同じです。好きなもんは好きやから、壁にぶち当たったら二人で壊してでも、這い上がります。」
真剣な顔で嘘や飾りもなく宣言する。
「‥ようわかった。」
最初のコメントを投稿しよう!