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支払いを済まして外に出ると、義行が帰ると言い出していた。
「義行‥」チョイチョイと指で呼ぶ。
徳一に聞こえないように、
「なぁ、ええ感じやのに帰ったらアカンやろ。俺はもう少し飲み直してから帰るし‥‥徳一一人になんで。」
「でも折角おじさん帰ってきてんのに僕邪魔やろ?」
「せやなぁ、どっちかってゆうたら‥邪魔なんは俺ちゃうん?」
「///‥止めてや、」
顔を真っ赤にして首を振る。
「なんやねんな、折角公認やのに、徳一はそんなに魅力無いか?‥中々可愛いと思うけど?」
「ばっ///‥信じられへん。親の台詞とちゃうやん。それに、僕は徳一を大事にしたいねん」
「大事にし過ぎやねん‥‥」
「別にええやん‥なぁ、おじさん、一緒に帰ろや。家で飲んだらええやン。」
「嫌ですー。‥義行今まで我慢してたんやろ?お互いの気持ちさらけ出した今がチャンスやン‥‥俺かて気持ちわかるし、」
義行の肩に手を回して、更に小声で
「手ぇ出すか出さんかは置いといてやな‥‥まぁ、今日は色々あったしゆっくり二人で話すンのもええンちゃうん?‥‥それでええ雰囲気に成ったら‥‥なぁー、わかるやろ?」
ニヤッと笑う。
「だからー、そんなん奨めてどうすんの///‥」
「ちゃうやん、自然の成り行きですやン。」
肩をポンッと叩いて、頑張りや‥と、呟く。
「徳一、俺飲み直してから帰るし後は、よろしく。義行と仲良ぉすンやで‥」
「はぁー?飲み過ぎやン。」
「たまにはええやン。じゃ、徳一、義行戸締まりすンやで‥‥10時頃には帰るし‥」
片手をあげて歩き出す。
残った二人は何となく気恥ずかしさで、黙って帰り始めた。
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