季節外れの‥‥8

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支払いを済まして外に出ると、義行が帰ると言い出していた。 「義行‥」チョイチョイと指で呼ぶ。 徳一に聞こえないように、 「なぁ、ええ感じやのに帰ったらアカンやろ。俺はもう少し飲み直してから帰るし‥‥徳一一人になんで。」 「でも折角おじさん帰ってきてんのに僕邪魔やろ?」 「せやなぁ、どっちかってゆうたら‥邪魔なんは俺ちゃうん?」 「///‥止めてや、」 顔を真っ赤にして首を振る。 「なんやねんな、折角公認やのに、徳一はそんなに魅力無いか?‥中々可愛いと思うけど?」 「ばっ///‥信じられへん。親の台詞とちゃうやん。それに、僕は徳一を大事にしたいねん」 「大事にし過ぎやねん‥‥」 「別にええやん‥なぁ、おじさん、一緒に帰ろや。家で飲んだらええやン。」 「嫌ですー。‥義行今まで我慢してたんやろ?お互いの気持ちさらけ出した今がチャンスやン‥‥俺かて気持ちわかるし、」 義行の肩に手を回して、更に小声で 「手ぇ出すか出さんかは置いといてやな‥‥まぁ、今日は色々あったしゆっくり二人で話すンのもええンちゃうん?‥‥それでええ雰囲気に成ったら‥‥なぁー、わかるやろ?」 ニヤッと笑う。 「だからー、そんなん奨めてどうすんの///‥」 「ちゃうやん、自然の成り行きですやン。」 肩をポンッと叩いて、頑張りや‥と、呟く。 「徳一、俺飲み直してから帰るし後は、よろしく。義行と仲良ぉすンやで‥」 「はぁー?飲み過ぎやン。」 「たまにはええやン。じゃ、徳一、義行戸締まりすンやで‥‥10時頃には帰るし‥」 片手をあげて歩き出す。 残った二人は何となく気恥ずかしさで、黙って帰り始めた。
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