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季節外れの‥‥9
飛梅伝説‥‥
道真さんは毎日庭の木々を愛でていました。
とりわけ、梅、松、桜の木を可愛がり、別れを惜しみました。
主の居なくなった庭で悲しみに暮れて、嘆き悲しみ葉を落として、終には桜の木は枯れてしまいました。
松、梅は逢いたい気持ちを募って空を飛び、松は途中で力尽きて落ちた場所で根を張りました。
梅だけが主に逢えました。‥‥
‥俺は、桜のように枯れてしまうんやろか?
‥俺は、松のようにアイツの居らん場所で生きてくんやろか?
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