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悩んで悩んで‥真剣に悩み抜いた結果、この子は最後に行動を起こす事を選んだ。
そんな時の瞳は揺るがない。‥
‥凄く綺麗に煌めく。
「お前、ええ顔してるな。‥安心したわ。」頭をクシャクシャと撫でる。
「そぉ?惚れたらアカンでぇ、犯罪やで。」と、笑う。
「ハハハー、ガキンチョが何ゆうてんねん。‥でも、ええ子や、中々居らへんで。」
「そんな事無いで。皆そうやねん‥ただ私の場合は先生の前やと素直にゆえんねん。友達やと‥‥うーン、見栄とか照れとかあってつい、‥茶化してしまうねん。」
真っ赤になった顔で真っ直ぐに話す。
‥せやな、複雑や。友達やと思ててもボーダーラインが人によって違いすぎる。
自分と相手との温度差が有りすぎや。
ボーダーライン無しで話できる相手を探してるンやな。‥
「先生ー、これレシピなっ。まぁ、気ぃ向いたら作ってみて。簡単やし‥気分転換にもなんで。」
何やら先程から書いていたメモを手渡された。
「‥?マジかよ‥」
「そや、私みたいないけてる女がゆうんやから一回位やってみてや。」
飲み終わったコップを片付け始める。
「ハハハ、どこがいけてんねん。尻の青いガキンチョが。」
「ウッワァー、先生ー!セクハラー!」
ケラケラ笑いながら、ドアに手をかけ
「‥でもな、そんなけ泣ける相手やったら、もう一度頑張ってみたら?‥‥じゃぁ、」
来たときと同じようにバタバタと帰っていった。
‥今時の女の子の方が男前やな。ッてゆうか、アイツだけか?
しかしなぁ、頑張るッて‥どうしたらええんやろか?
何気にメモを見て裏をみると、
先生、昨日から悩み過ぎやよ。楽に考えててもええんとちゃう?
ごめんね、昨夜見かけてん‥バス停で誰か待ってたん?
泣くぐらいやったら、もう一度頑張りや!
私は応援するよ。皆に内緒でな、
‥俺は一体なんやねんな。いっつも生徒に心配されてるやン‥
情けないな‥‥
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