44人が本棚に入れています
本棚に追加
今度は本当に囁かれ、
ンッ‥吐息が洩れ、自分を抱き締めてしまう。けど、それを悟られンように
「‥イヤ‥や‥ない‥‥」冷静を装うが声が震えてしまう。
「クスッ‥何処がええ?‥」何故か笑われてしまう。
「あっ、‥そやな、この間の公園でええか?‥30分後に」
「わかった。待ってる。‥‥」
「あのな、最初にゆっとくけど‥‥お前の」と、言いかけた言葉を遮り、
「話はせぇへんよ。‥お前の嫌な事は、絶対にせぇへんよ‥会ってくれるだけでええ。‥‥ありがとな。」
そう言ってきれた。‥
‥アカンなぁ、電話だけでもこんなにドキドキして、声が震えてしもた。
ちゃんとゆえるやろか?
友達として‥進んで行こう。ッて
アイツもわかってくれるやろか?‥
嫌いになったンやないって‥
好きやから、‥‥ッて‥
‥ええか、絶対に泣いたらアカンで。
すがりついたり、我儘はアカン。
後は、考え込んだらアカン。‥ええな。
自分に言い聞かせてジャケットを羽織る。
鏡の前に立ち、
‥変な格好やないよな。普通やよな。
服装をチェックする。
遅れないように慌てて靴を履き‥
「そや‥‥」もう一度部屋に戻りテーブルのパウンドケーキとおしぼり、ウェットティッシュを紙袋に入れる。
‥感謝の気持ちや、最後になっても後悔せんように。‥
俺は自分の想いが崩れないように、抱き抱えるようにして待ち合わせに急いだ。
最初のコメントを投稿しよう!