季節外れの

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救護テントで先生が 「騙されたんやね」 って笑いながら消毒してくれた。 「毎年あるんよ‥だけど今回みたいなンは  初めてやで」 救急箱から絆創膏を取り出しながら 「リレーを中断さしてまで、靴借りに走る  のは」 おかしくて仕方がないように、ニコニコして話す。 「ええ友達やなぁ」 「はぁ‥」 ‥いやいや、訳わからんわ   「あの‥こんなん友達なんかな?さっき初  めて話したンやけど‥」 一瞬驚いた顔して直ぐに、ニッコリ笑われた。 「ほなっ今日からなれるよ」 でっかい絆創膏を貼られながら 「そうゆうもんですか?」 「そうゆうもんやでぇ‥」 ‥ヤッパ、訳わからんわ そのまま話してると アイツが俺の靴を探して持って来てくれた。 「足、大丈夫かいな?」 「まぁ靴ズレやから‥あっ靴ありがと」 「この先生ヤブやから」 うっわぁー!くちワッルー!! 「‥井本君‥どうゆういみやろか?」 「アッごめん、先生はヤブやない。ヒモや」 「はぁ?」 「引っ掛かったら、確実に死ぬ!!」 「アホか!!今度医務室来たら傷口に塩塗った  るからー覚悟しとけ!!」 ほらっ‥逃げンで‥ 俺は、井本と走って逃げた。 ドキドキしながら‥
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