季節外れの‥‥11

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義行に礼をゆうと、笑って 「頑張ってや。‥聞いてる限りやとおじさんとの会話恋人同士やン。」 「‥ちゃうから、友達やねン。‥‥まだ、なっ。」 「流石やね。やっぱ、格好ええな。僕も見習わなアカンや。‥」 フッと、笑うと義行が自信なさそうにうつ向く。 頭をクシャクシャッと撫でて、 「お前も充分男前や。‥俺が徳一を任してンやから。俺かて見習わなアカンねん。義行ぐらいアイツを大事にせなな。」 嬉しそに笑うと徳一の傍にかけよって行く。 ‥ホンマに仲ええねぇ~。  俺かて頑張らなな。取り敢えず洗濯でもしょうかぁ。 洗濯物をセットして軽く掃除を始める。 自分の部屋を片付けて明日の用意を済ます。 今度はどれだけ長くなるかわからない。今までなら何でもない事なのだが、アイツの事が気掛かりで出来るだけ短く済むように願う。 ‥土産物でも買ってきたらまた逢う口実が出来るかな。 そんな子供じみた考えに気恥ずかしくなる。 「さてと、徳一の部屋どうしょうか。」 中に入るのを躊躇ッてしまう。今までなら簡単に入れたのだが、一線を越えた今、考え込んでしまう。 ‥そこまで気ィ遣わんでもええンやろけど、ヤっちゃったあとやと見られて不味いもんがあったらややろうし‥‥  まぁ、ほっとこか。自分でするやろ。 考えた挙げ句徳一の部屋には入らなかった。 俺は、下に行き先輩の写真に話し掛ける。
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