季節外れの‥‥11

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‥なぁ‥先輩。徳一と義行、仲ええやろ。義行のお陰でいっつも幸せそに笑ってンで。  きっと一緒に歩いて行ける。義行以上の奴は居らへんで‥‥徳一は幸せやで‥  俺かて今、幸せや。‥  アイツとは友達や、ッてゆうてるけど俺はそうは思てへんねん。やってや、電話で反応すんやで‥  可愛いやろ。  まだアイツは自分自身気ィついてへンねん。友達や、ッて誤魔化してんねん。  けどな、アイツもいつか気付く時が来ると思うねん。それまで傍に居って笑っててやりたい。  まだアイツが俺の事好きなうちに気ィ付いて欲しいけどな‥‥  せやけど、ええ奴やろ。俺の幸せの為や思てんねんで。  ホンマに、思い込みの強い奴やろ。 写真を見ると先輩が微笑んだ。 ‥お前に信用ないからや。  泣かしてばっかりしてしもて、ちゃんと優しにしてあげな。  ほんで、早ょ迎えに行ってあげなあかんょ‥‥ 昔の言葉を思い出す。 ‥せやな、早ょ不安を取り除いて抱き締めてやりたいなぁ‥‥ 「ヨッシャ!洗濯物を干して買い物でもしよか。‥‥なぁ先輩、俺ちゃんと主夫してるやろ?」 ‥どこかやねん!子供に心配かけて。 そんな声が聞こえて来るようで苦笑いしながら、仏間を後にした。 一通りの家事をこなして、珈琲を飲みながら晩飯を考える。 簡単に鍋の材料を買ってきてセットしとくのもええかもな。 ‥鍋ねぇ~。徳一は肉やし、義行は野菜が好きやし。丁度ええかもな。 冷蔵庫をチェックして、何の鍋にしようか悩む。 スーパー行ってから考えよか。
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