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「何がおかしいねん。‥」
不本意に笑われて心外だとゆう顔をすると、
「やって、先生オカマやん。」
「‥ぉん、よく言われます。‥」
「なっ、皆がゆうてた通りやろ。」
「うんッ。」
「えっ?皆がゆうてんかいな‥‥俺、男らしいけどなぁ。」
二人ともが首を横に振り笑う。
キンコーン、カンコーン‥‥
「んっ、チャイムやで早ょ戻りや。」
「はーい。また来るな。ありがとね。」
「先生、またね。」
「ハイハイ、今度はゆっくりしていってねェ~」
「あはは~、何の店ですか?」
キャッキャッと足早に去っていく。
‥ええなぁ、女の子同士の友達も。手ェなんか繋いで。せやな、女の子は手繋げれるンや‥‥
クスッ、‥この発想がオカマかぁ。
コップを片付けて気合いを入れる。
「さぁ、今日の分をチャッチャとこなしてしまおか。」
‥早ょ逢いたいやんな‥‥
普段以上に真面目に仕事をこなしていく。
何時間目かの授業中に先程の生徒の担任がやってくる。二人してコーヒーを片手に煙草を吸いに喫煙所へ出る。
「先生、金曜日はありがとうございました。」
「いえいえ、今日は出てきてる見たいですね。」
「はい、前のように明るくて元気です。」
「そっかぁ、よかった。でも、気ィ付けてあげてください。もしかして、空元気ッてゆう事も有りますし‥‥まぁ、朝会った感じやと大丈夫やと思いますが‥‥」
「そうですか‥‥気ィ付けておきます。」
当たり障りのない会話をして、少し愚痴を聞いてから、コーヒーご馳走さまです。と、スッキリした顔で帰っていった。
フゥーっと、肩の力を抜き仕事に取り掛かるも、入れ替わり立ち替わり生徒や先生がやってくる。
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