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「最低とちゃう。‥
俺はアイツが居ったから幸せやった‥。
特別な想いと言葉を手に入れた。
‥‥やから、ええねん。」
嘘偽りの無い笑顔でゆうと、少し義行の態度が柔らかくなる。
「どんなのなん?」
義行も微笑んで聞いてくる。
「ややなぁ、恥ずかしぃやん‥」
「ここまで話したんやから教えてや。」
前髪を指で弄りながら、
「‥ん、俺との恋が最初で最後の恋や‥ッて、
後にも先にも俺しか居らへん‥ッて、‥‥」
「ゆわれたん?」
「ぉん‥。それから友達に戻る前に最後の我が儘‥を‥ゆうてくれた‥‥‥。」
忘れるなんてでけへん幸せな時間を思い出して、自分自身を抱き締めてしまう。
「我が儘‥?」
「‥ぉん、俺の我が儘きく替わりに、ええやろって‥」
顔が紅くなるのがわかる。
「なんてゆわれたん?」
「ん、も‥ええやん‥秘密や。」と、笑うと
「Hな事やろ?」と、笑う。
「そっ、‥そんなんやない‥‥けど‥
昔のアイツに‥‥昔のように少しだけ‥‥」
話していて照れ臭くはにかんでしまう。
そんな俺を見て義行は、
「ホンマに好きなんやな‥‥離れてた時間なんか関係無いんや。‥」
「ん、関係なかった。全然変わってへんし‥相変わらずの男前やった‥///」
「アハハ、ホンマに可愛すぎやな先生。けど、その人もまだ先生の事好きなんやろ?‥何で、結婚したンやろか?」
「‥知ってどうなる訳やないから、ええねん。‥‥アイツの事やからよっぽど好きになったんやろな‥‥」
自分でゆうて落ち込んでしまう。
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