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「じゃ、今夜はその人と飲みに行くン?」
「えっ?」
急に話題を戻されて焦ってしまう。
「ええやん。‥大人は、お酒って強い味方があって。酔い潰してお持ち帰りしたら?」
義行が冗談混じりに俺にふる。
「あ、///‥アホか、そんなんせんでも‥‥」
ゴニョゴニョと言葉を濁してしまう。
「何?‥そんなんせんでもッて、」
悪戯っぽく笑う。
「‥ん、俺ん家で‥‥飲むねん‥‥」
「「ホンマにー!‥」」
二人声を揃えて驚く。
「ん‥さっき決まってン‥とゆうか決められた。」
恥ずかしくなり、髪を弄ってしまう。
「あぁー、だから色っぽかったんや。僕見てて照れたで。」
「そうやんな、ムッチヤ可愛いかったし。」
「///‥ゆうなや。」
「よっぽどその人二人きりになりたいンやろな。」
「わかるなぁ、先生飲んだら絶対に色っぽいから他の人に見せた無いんやで。」
「ちゃうし‥俺そんなんやない。‥」
恥ずかしくて顔をあげれない。
「僕、今日は家に帰ろかな。‥‥」
ニヤニヤと、意地悪く笑う。
義行の言葉に俺よりも先に徳一が反応する。
「なっ!‥何でなん?今日も泊まるってゆうてたやン‥俺一人なん‥‥」
今度は徳一が涙目になる。
「ン?‥ 」
「ちゃうやんか‥冗談やん。徳一を一人にせぇへんッて、約束したやん。‥なっ。」
「‥ぉん。」
義行が徳一に微笑ンで髪を梳いている。
「あのや、一人者には目の毒やから、見えへんとこでやってや‥‥」
余りの徳一の甘えっぷりに驚いてしまう。
それをすべて受け止めてやる義行も凄い。
「先生も今夜は頑張ってや‥二人きりなんやから。‥誰に迷惑もかけへんやん。」
「‥///‥やから、ちゃうし‥」
心が軽くなる。二人に話を訊いてもらっていると、迷惑さえかけへんかったら好きなまんまでええンや‥ッて、思えてくる。
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