季節外れの‥‥12

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「じゃ、今夜はその人と飲みに行くン?」 「えっ?」 急に話題を戻されて焦ってしまう。 「ええやん。‥大人は、お酒って強い味方があって。酔い潰してお持ち帰りしたら?」 義行が冗談混じりに俺にふる。 「あ、///‥アホか、そんなんせんでも‥‥」 ゴニョゴニョと言葉を濁してしまう。 「何?‥そんなんせんでもッて、」 悪戯っぽく笑う。 「‥ん、俺ん家で‥‥飲むねん‥‥」 「「ホンマにー!‥」」 二人声を揃えて驚く。 「ん‥さっき決まってン‥とゆうか決められた。」 恥ずかしくなり、髪を弄ってしまう。 「あぁー、だから色っぽかったんや。僕見てて照れたで。」 「そうやんな、ムッチヤ可愛いかったし。」 「///‥ゆうなや。」 「よっぽどその人二人きりになりたいンやろな。」 「わかるなぁ、先生飲んだら絶対に色っぽいから他の人に見せた無いんやで。」 「ちゃうし‥俺そんなんやない。‥」 恥ずかしくて顔をあげれない。 「僕、今日は家に帰ろかな。‥‥」 ニヤニヤと、意地悪く笑う。 義行の言葉に俺よりも先に徳一が反応する。 「なっ!‥何でなん?今日も泊まるってゆうてたやン‥俺一人なん‥‥」 今度は徳一が涙目になる。 「ン?‥ 」 「ちゃうやんか‥冗談やん。徳一を一人にせぇへんッて、約束したやん。‥なっ。」 「‥ぉん。」 義行が徳一に微笑ンで髪を梳いている。 「あのや、一人者には目の毒やから、見えへんとこでやってや‥‥」 余りの徳一の甘えっぷりに驚いてしまう。 それをすべて受け止めてやる義行も凄い。 「先生も今夜は頑張ってや‥二人きりなんやから。‥誰に迷惑もかけへんやん。」 「‥///‥やから、ちゃうし‥」 心が軽くなる。二人に話を訊いてもらっていると、迷惑さえかけへんかったら好きなまんまでええンや‥ッて、思えてくる。
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