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藤原からの電話をきってから、義行にメールを打った。
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今晩は鍋の用意したぁるから。
適当にな、
戸締まりはちゃんとして、夜は程々に‥‥‥
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送信して、上着を取りに部屋に行くと折り返し電話がなる。
「はい?」
「おじさん、止めてや!!」
「あー?何がぁ?」
わかってて聞き返すと、
「そっ‥その夜は、ッて、ゆうの。‥」
「えっ?夜更かしすんなゃッて、意味やけど。」
惚けると、
「///‥もっ、知らへん!」
「アハハ、ええねぇ~ 仲良ぉうて。‥あっ、そや、今日はタラの白子買ったぁるから、適当にな。
‥悪いけど、徳一頼んどくな。」
「うん、ありがと。‥おじさんも頑張ってや。」
「アハハ、うっさいわ。余計なお世話や!
ゆわれんでも、全力で頑張るッちゅうねん。」
電話をきり、時計を見る。
‥まだ大丈夫や。
鍋の材料を袋に入れて行く用意をする。
仏壇の前に行き先輩に声をかける。
「ほなら、行ってくる。‥あんな俺、やっぱりはっきりさせときたいねん。‥
口に出してゆいたいねん。アイツの目を見てな、
友達でおっても好きなもンは好きや‥ッて、
それでええよな‥ンッじゃぁ、行ってくる。‥」
声をかけて出掛ける。
「フゥ~。緊張すんなぁ。アイツ平然としたとこあるから、電話じゃよぉわからんかったし。‥」
煙草に火をつけて歩き出す。
今日から友達‥‥‥
‥けどな、まっ、アイツの出方次第やけど。俺にはそんな気ィ、更々ないし。
考えながら歩いていても、段々と歩みが速くなる。
はやる気持ちを落ち着かせ、公園に着くと前回のベンチに頭を抱えて座っている藤原が待っていた。
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