44人が本棚に入れています
本棚に追加
/343ページ
ｵﾔｼﾞは絶対におかしい！俺が成人して独り立ちするまで、ずっと干渉するつもりやねん！
ｵｶﾝって呼んだら怒りよるし、居るときはずっとべったり引っ付いてる。
ｲﾂまでも俺が小５のままやと、思とんねん。
でも、嫌いやない。そりゃ中２ﾝ時ちょこっと横道に反れたけど、今はﾎﾝﾏに真面目なサッカー少年やねん。
鬱陶しいねん。仕事で居らん時は電話かﾒｰﾙしてくるし、ご飯食べた？ 今日は何した？とか‥女子やないねん！！
はぁ‥‥そやグレた理由これやったわ
それ考えたら俺大人になったわ～。ｵﾔｼﾞのすきにさせちゃってるやん。
ちらっと顔を見ると、元々少食なので朝飯を残していた。
「残さﾝと食べなｱｶﾝで‥自分がゆうくせに
」
「ｳｯｻｲ!いっぺんにたべられﾍﾝだけじゃ!
後でちゃんと食べます。」
ﾎﾝﾏにどっちが子供やねん。
先に食器を片付けて着替えてくる。
リビングに戻るとｵﾔｼﾞがうたた寝していた。今朝方帰ってきたのだろう。カメラもそのままだ。
「ｵﾔｼﾞ風邪ひくで‥」
「‥おん‥」
「学校行って来るで、今日は仕事は？」
「‥晩から‥やから寝てる」
「そっか‥じゃあ行って来るで」
「行ってらっしゃい‥」
自転車をこいで朝練が無いのに早々に家を出 た。
最初のコメントを投稿しよう！