季節外れの‥‥13

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飲み干したコップに注ぎながら、 「一人の方が楽ッて、マジでか‥普通に友達は?」 「クスッ、居ると思うか?‥‥」 目にかかる髪を弄りながら、一応居るかな‥と、付け足す。 「フーン、どんな奴なん?‥職場のか?」 少し声に棘がある。 顔には縦皺がくっきり入って不機嫌極まりない。 妬きもちを妬かれているようで可笑しくなる。 「ン‥隣の部屋の奴‥‥あっ今夜はいてへんで。」 「ン?‥ 」 (隣は義行やんな。何でや?。) 益々の不機嫌そになる。 「ど‥どしたん?‥」 考え込んだ井本に不安を覚える。 ‥何か変な事ゆうたやろか。 すがるような瞳で見つめているのに井本が気付く。 「ン、なんもない。‥心配そな顔しぃなや‥‥ちょっと気になっただけや。」 俺の頭に手を置き、クシャッと撫でる。 その心地良さに思わず目を細めてしまう。 「で、‥‥どんな仲なん?」 「‥ンッ、普通に友達や。」 「何で仲よぉなったン?」 「えっ‥‥ええやん、別に‥」 まさかお前の事を相談してるなんてゆわれへんやん。‥ そう思うと顔が紅くなりうつ向いてしまう。 「ゆえや!‥何で顔紅いねん。ゆえや。」 かなり怒った口調でいい放つ。 「何、怒ってンねん。‥」 「ええから、ゆえや。‥どんな仲や。」 「クスッ、変やなぁ。 只の友達やで。‥別に‥部屋の行き来もないし、毎日顔合わして色んな話するだけや。 せやな、‥相談にのったり、のってもろたりッて、‥そんな感じや。‥」 「相談?」 益々眉間に皺が入る。 「クスクス、ホンマになんやねん。‥」 「 気になんねん。‥」 少し拗ねたように口を尖らす。 「隣は高校生やで‥‥」 「ン、まぁええわ。他に友達は?」 「他なぁー、‥そいつの仲ええ奴とも友達やな‥」
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