季節外れの‥‥13

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「えっ!‥お前、友達ッて、高校生ばっかりか?」 呆れた返事が返ってくる。 「ンッ、せやよ‥だからゆうたやん。酒を飲むような友達は居らんッて、‥」 ケラケラ笑ってゆうと、益々呆れた顔で、 「お前今、何してん?」 「ン?‥高校の保健の先生。」 酒の力で口が軽くなる。 話している間に鍋が煮えて俺の取り皿に入れてくれる。 それを、ありがと、とフワッと笑って受け取り井本のコップに焼酎を注ぐ。 「それでか‥‥」 井本は一人納得したように呟く。 「ン、ええ奴やで。しっかりしてて、‥俺に勇気を分けてくれる。‥それにな、アイツも‥‥」 言いかけて止めた。 「ン?どしたん?‥」 「ぃや、個人情報やからアカンかってん。‥ごめん、‥」 「そやな、‥まっ、熱いうちに早ょ食べよや。旨いで。」 薬味を俺の前にまわす。 「ホンマに旨そやな‥ッて、お前が先やろ?お持たせで悪いけど。」 一応今日の主役は井本なんやからと、思い先にたべるよう勧める。 せやな‥と、悪戯っぽく笑い、 「じゃあ、‥あ~~ん。」 大きな口を開けて俺の前にくる。 「///‥なっ、何で食べさせやなアカンねん。」 頭をはたくが、ニカッと笑いながら 「やって俺、誕生日やもん。それくらいええやん。」 「チッ‥しゃぁないなぁ。」 「舌打ち、聞こえてんでー。」 嬉しそに笑ってもう一度口を開く。 「熱いで、気ィつけてや‥。」 震える箸で口元に持っていく。 「ウマッ!‥あっつぅー。でもムッチヤ、ウマッ!」 「熱いゆうたやん。聞きィや。」 ケラケラ笑ってゆうと、目を細めてアイツが見ていた。 「次、お前の番な。」 俺の口元に持ってくる。 「ちょっ‥待てや。何でやねん。」 「はぁ?順番やん。」 「ぃや、それは‥‥絶対熱いやろ。‥」 「我が儘やなぁ、フウフウしたったやん。ほらぁー、あ~ん。‥」 仕方なく?ぃや、嬉しそに口を開いてしまう。 そんなに熱いわけやなかったけど、恥ずかしさから 「あっ!熱いわ、無茶苦茶すんなや。」 と、悪態をついてしまう。 でも、二人ケラケラ笑って旨いなぁ、と箸が進む。
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