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「‥もしかして、上手い事いったん?‥」
「そう‥‥かな。よぉわからん。」
コップにコーヒーを淹れて義行に渡し、椅子に座る。
「先生聞いてええ?」
「ン‥」
「昨日な、‥その、相手の人は、‥泊まったン?」
言いにくそうに視線を泳がす。
「‥ン、泊まってくれた。‥けど、なんもなかったで。///‥ただ、かなり‥‥その、飲んだから‥‥」
言い訳にしか聞こえない。
「そっか、‥」と、ゆうてニヤニヤ笑う。
「いや、ホンマに‥‥俺、寝てしもたし‥」
「わかってるって、ナニかあったらそんなんで済まへんやろうし‥クスッ、きっともっと照れて顔もよぉあげんやろ?」
「なっ、なんやねん‥‥」
「良かった。先生が幸せそうで。‥」
「‥///‥ン、幸せや。でもええんやろか?‥俺、」
「ええんとちゃう?どんな流れで泊まる事になったか知らんけど、その人が決めた事なんやから。‥
何か言われたン?」
ゆうてもええか悩んでしまう。
「まぁ‥今度きっちり話するッて、‥‥」
朝の言葉を思い出すが、とても話せそうにない。
「そっか、‥」
「そやけど、もう何もかもええかなッて、‥」言いかけると、
「アカンで、あきらめたら。」
「ちゃうよ、諦められへんからもう話してもらわんでもええかなッて、‥
聞いたら変に勘ぐるやんか‥
昨夜みたいに時間を過ごせんやったらかまへんッて、‥」
「ふーん‥‥」意味ありげに笑う。
「また、笑う。止めてや。」
恥ずかしくてうつ向くと、
「やって、先生可愛いから‥もっと聞きたいけどよぉ話さんやろ?」
「‥うっさぃ‥」
睨み付けるが、全く効き目がない。
「ハハハ、今更凄んでも遅いで。どうせ、朝も新婚さんみたいな会話したんやろ。」
「なっ、///‥‥うっさぃ!!」
「クスッ、‥図星や。」
大笑いされて恥ずかしくなる。
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