季節外れの‥‥2

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清見先輩は、黙って最後まで聞いてくれた。俺にはアイツに対するやり方が、良かった事ナノかドウか解らなかった。ただ、《アイツの為》にソレだけやった。 ‥世間一般からすれば正しい事なんや。  普通やないんやから‥ そんな俺に、  ‥‥‥‥‥‥‥ ‥お前はどんなけ自分をエライ人やと思っ  てンねん。おこがましいわぁ。  ソンなんやったら人なんか絶対好きになら  れヘンわ。  大体、《普通》ってナンやねん。ソンなん  お前の中のチッチャイ世界の普通やン。世間  でゆうたら、ナンヤカンヤで認められつつある  国もあるわ。時代でゆうてもや。  《アイツの為》ってゆうのもや‥ 二人が  同じ気持ちやったら二人で広い世間に飛  び込まんかい。  何で1人で背負ってしまうねン。ガキの  くせに‥  大人でもソウや誰だって人の人生なんか背  負えるわけないやろ。  想いは二人で分けあっていくもんや。 俺はナンも言えんかった。先輩が言ってる事が正論かドウか解らへん‥けど、 ‥結局、俺‥怖かったンや‥‥  自分で創った(普通やナイ)を壊すのを  結局(アイツの為)ってゆうても《自分の  為》やったんかな‥ 黙ってビールを煽るしかなかった。 ‥あんな‥好き同士やったら、男も女もな  いねん  歳の差ナンかでもソウなんとちゃうかな?  ホンマに好きになったらトコトン向き合わなアカン やって、タッタ1回限りの人生やン。悔いの  無いよう生きてかな、今 やりたいこと  せな、人に迷惑かけへんかったらええ。  今しかないって事は、後で気付いても遅  いんやで。…
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