季節外れの‥‥14

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目に掛かった髪をそのままに上目遣いでうらめしそに二人を見る。 「ほらっ、そうゆうのがアカンのやって‥‥ 俺かて、そんな目で義行見てると思うと妬きもち妬くし‥」と、すかさず徳一が怒る。 「‥そんなつもりやないんやけど‥‥」 落ち込んでいく先生を見て義行が徳一に 「あんまり苛めたら可哀想やで。僕には、徳一の涙目の方がグッとくるし‥‥ おんなじ上目遣いやったら、徳一の方が可愛いで。」 「/////‥‥そっ、そんなんやないやろ‥」 サラッと、義行が俺に耳打ちしたので恥ずかしくなる。 三人で歩きながら先生の相手の話を訊いた。 毎日の電話の話や、受験の話を‥‥ だからこそ、受験を理由に別れたりせんように‥ッて、言われた。 相手の事を恥ずかしそに話す先生が幸せそに見えて‥‥ それでいて、悲しそで‥‥‥ 「‥俺が、浮気相手ッて、事は百も承知やねん。‥ けどな、逢いたいってゆわれたら‥‥やっぱ、逢いたいやんか。そしたら、なんかしてあげたいやん? 笑顔を見たいやん‥‥ 逢ってる時は、笑ててほしいやん‥ 今度はプリンなッて、ゆわれたら‥やっぱ、旨いのを探すやろ?‥」 そうゆうた目はやっぱり悲しくて泣いてるよにも見えた。 大人ッて、大変なんや‥‥ 違うか‥‥一度スレ違ってしもたら取り返しつかへんねんや‥‥ 漠然とそう思って義行の手を握る。 俺が握った力より強く握り返して、 「ンっ。‥‥ 」と、何もかも伝わった様に笑ってくれた。 それが、嬉しかった。‥‥
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