季節外れの‥‥14

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「先生も食べるンや。」 「あぁ、俺も食べらなアイツ気ぃつこて食べてくれへんから‥」 「そうなんや。」 「けど、結局は4つともアイツが食べると思うけどな。」 と、嬉しそに笑う。 「ええ大人がプリン好きッてゆうんはどうなんやろ。」と義行が揶揄うように笑う。 「徳一やって、大人になってもきっとプリン好きやで?その時におんなじ事ゆえるか?‥きっと怒るで。」挑戦的に言い返す。 「グッ‥‥言えません‥‥徳一はOKです。可愛いから‥」」言葉に詰まる義行が新鮮に見える。 ‥そっかぁ、いっつもこんな感じで先生と話してんねんや。 二人のやり取りを眺めていた俺に 「徳一はもう決まったンか?」 「うん。今、詰めてもろてる。」 「そっかぁ、じゃぁ、ここは俺がまとめて払うな。ええ店おせてくれた礼やから。」 「ラッキー!ご馳走さま。」 義行がすかさず礼をゆう。 「ほなっ、義行の奢りは今度やで。約束したんやから。」 「えぇ~」 「当たり前やんか。先生に奢ってもらうんやから。」 「‥しゃぁないか。また今度な。」 「おん。」 俺が笑ったら、義行は幸せそに目を細めて頭をクシャクシャっと撫でてくれた。 先生の気持ちが少し理解出来た。 また今度ッて、約束出来る幸せ‥‥ 心が暖かくなって義行がより近くに感じられた。 そう思って義行を見ると、何もかも見透かした様に俺を見ていた。 店を出て先生と別れて後ろ姿を見送ると、大きな身体なのに何故か可愛く見える。 「先生ッて、ホンマに可愛いよな‥‥」 「ン?‥徳一の方が可愛いで‥‥」 と、耳元で囁く。 わざとらしく眉間に皺を寄せて嫌そうな顔をしてやる。 「クスッ、そんなとこなんかムッチャ可愛い。」と、一層目を細めて笑う。 「そやなくて、先生の事やろ。‥ 相手の人が羨ましいと思わへんか?」 「せやな、先生‥‥一途やから。‥ 」 「あんなに大事そにプリン持って‥‥きっと喜ぶ顔が浮かんでンやろな。」 「うん。‥ただ、喜んで欲しいって‥‥それだけなんやろな。」 「先生‥‥一緒になれたらええのに‥」 「‥うん‥‥」
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