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次に頬にキスをして鼻の頭にキスする。そして、唇をゆっくりと舌でなぞりながら、
「目‥‥閉じたらアカン‥今僕のしてる事憶えててな‥‥徳一の唇に触れるンは僕だけや。‥」
唇を触れる位に重ねて喋る。義行の唇の動きに俺の唇も動き、口から言葉を吹き込まれる。
「僕は身体に印を付けへン。けど‥この唇に毎回印を付けてンねん‥‥
徳一の唇が紅いンは僕の付けた印やから、僕のもんやで‥‥」
それから、深く口腔を弄られる。
「‥ンンッ‥ハッフンンッ‥‥ヤッあ、‥」
「目‥閉じたらアカン‥‥そのまま僕を‥見てて。」
切なくて目を閉じたら、やんわりと咎められてキスしたままで目を開ける様に口元に吹き込まれる。
「ヤァハッ‥‥ン‥よ、しィ‥‥ンンッ‥ゆゥ、きィ‥ィ‥‥ンンッ。」
至近距離で義行の瞳がいとおしそに揺らぐのが見える。
俺の心の奥に届く様に義行が微笑む。
ゆっくりと唇が離れ、
「徳一‥‥」名前を呼ばれて、耳を甘咬みされ、クチュクチュと音をたてられる。
「‥アッ、‥ンンッ‥ヤァ、ヤァん‥‥」
我慢が出来ずしがみ付く様に服を掴む。
「徳一はまだ‥‥心配なん?‥ン‥僕のもんやッて、わかった?‥ンンッ、なぁ、‥」
耳を攻め立てられて囁かれ、何も考えられないのに執拗に訊ねてくる。
「よ、しィゆき‥‥ンッ‥のもんや‥‥かぁらぁ‥‥ンンッ、俺、‥ぁ、ご、めんっ‥も、疑わァァっ、へん、かぁ‥ら。‥」
喘ぎ声か返事か解らない程の甘い声で答える。
「ン‥可愛い。‥徳一、心配になったらゆうてや。僕がいつでも刻んであげるから。‥ええね、僕からは離れられへんよ。僕以外の奴に触れさせんよ。
‥‥僕だけのもんやから。‥」
五感‥視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚全てに義行の存在を吹き込まれる。
俺を優しく抱き囁く義行は、男らしく初めて見るSっ気のある義行やった。けど‥そんな義行にときめいてしまい、俺は腕の中で‥‥
もう、義行なしでは居られない。そして、義行は決して俺を一人にしない‥‥ッて、信じられた。
‥‥束縛されるのが、嬉しかった。‥‥
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