季節外れの‥‥2

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だいぶ長い間写真を見つめていた。 先輩がどんなに大切に想ってたかをのり君に伝えたい。今の俺にはソレが全てだ。 ‥さぁ、洗濯でもしよか。今日もええお天気や! 仕事の鞄から着替えを取り出し洗濯機にほりこむ。スイッチを押して、昼飯を考える。 ‥ホンマに主夫やね~。板に付いてきたな。 空いた時間に軽く掃除機をかけ、家のなかを片付ける。冷蔵庫を覗き買い物をチェックしてると、携帯にメールが届く。 《昼飯いらんよ》 徳一君! ソレはないやろー! 一挙にテンションが下がってしまった。 昼までって聞いたから、仕事行くまで一杯話出来ると思ったのに、ソレはないやろってー! まぁいいか‥相手はわかってるし。どうせ、義行やろ。 《了解》と、だけ返信する。 仕方がない。もう自分の世界を創っていく歳やから。友達?は大事にせなな。 (嫌がらせも兼ねて、のり君の部屋掃除機  かけといたろ) 中々キレイに片付いている。 何処かにナンか隠してあったら、おもろいのにな‥ そんな事を考えながら2階の部屋を掃除する。 窓を開け放し空気を入れ換える。ゾロゾロと学校帰りの生徒達が歩いている。 チャリでニケツしてる学生をみてると、時間が戻る気がする。 ‥朝から変な事言い出すから思い出してま  うな。 遠くに見える高校を眺めて胸が傷んだ。偶然とはいえのり君は俺の後輩になる。 ‥ホンマに1回厭がらせに練習見にイコかな 厭がった顔が浮かび、小さくクスッと笑う。
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