季節外れの‥‥2

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1人きりでお昼を適当に済まし、晩飯の買い出しの準備をする。折角なのでのり君に電話する。 トゥルルートゥルルー…… 「何?もう仕事行くン?」 「まだや!晩飯作っとこと思うンやけど、  何がええ?どうせ、義行も一緒にたべる  やろから」 隠しててもわかる。仲が良すぎンのが‥ 反対する気もないし、きっと先輩もせんやろうから。 電話の向こうで話し声が聴こえて、 「オムライスやって。」 ‥いやいや、のり君は何食べたいねん‥ と、いう言葉を飲み込み、 「ほなっ、チキンライスだけ作って置いとくから  卵は義行に巻いてもらい。」と、電話を切る。 義行はええ子ってわかってるし、何よりのり君を好きでいてくれる。 両親が亡くなった時に、数ヶ月家で暮らした。そのまま一緒に暮らせば良かったのだが、義行はそれを拒んで一時期徳一ともめた。 今は関係も修復して、以前より仲がいい。 親としてはドコまでの関係か気になるが、いまいち聞けずにいる。 ‥やってなぁ~必死で隠してンのに、聴く  のも気が退けるやんなぁ。  けどなぁ!バレてるからなぁ!  1回義行のアパートに不意討ちで行った  ンねん。 天気がいいので歩いて数分のスーパーに向かう。着く頃には、頭の中は徳一への厭がらせで一杯だった。
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