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突然に自分の話になり、焦る必要も無いに慌てしまう。
「そうやん。俺等の事より先生の話訊きたい。 なぁ、もしかして‥朝、まだ部屋に相手の人居った?」
俺の顔を覗き込むように訊いてくる。
またもや必要以上に挙動不審になってしまう。
「なっ‥ちょっ‥‥何で知ってンねん!‥‥電話訊いてたなぁ!/////」
「クスクス、先生‥‥自分でバラしたらアカンやん。僕等そんな事ゆうてないやん。」
勝手にコーヒーを淹れて徳一に渡し、俺の側に二人が座る。
‥しもた‥‥何で墓穴掘ってしまうンやろ‥
ドーンと落ち込んでいる俺に、
「まぁまぁ、ええやん。俺等な、朝、義行ん家寄ってン。そしたら、先生ん家からTVの音がしたから‥」
「なぁ先生‥プリン喜んでもらえた?」
「あぁ、‥‥スッゴい喜んどった。
旨い‥って///‥」
昨夜の事を思い出して顔が赤くなる。
それを見透かした様に義行が笑う。
「そっかぉ、良かったやん。」
「なぁ、何で今日はYシャツにネクタイなん?」
そう言いながらいきなりネクタイに手を伸ばしかけるのに驚いて、立ち上がり椅子を倒してしまった。
「何を動揺してんねん?先生、挙動不審やで。」
義行が笑いを堪えながら俺をみる。
「なぁ、先生‥俺今、気ィ付いたンやけど 右の頬っぺたどうしたン?赤くなってンで。」
「アハハ、徳一のお子ちゃま~。」
「ええっ、‥ちょっ、何? 右の頬っぺた?」
俺は慌て鏡を見る。
‥紅くなってるぅーーー///
笑いの堪えきれない義行が
「アハハ、徳一あれはきっとネクタイを結びながらの‥‥行ってらっしゃいのチュ-ってとこやで
まっ、少し濃いめやろけどな。」
とゆう言葉を訊きながら絆創膏を探す。
それを見ながら徳一が
「‥なぁ、ええやん。‥隠さんでも。
その人、きっと‥‥先生の事一人占めしたいンやろし、皆に‥‥俺のもんって見せつけたいンやで‥‥
やから‥‥隠したらアカンやん。」
切な気に話す徳一を後目に焦ってしまう。
「あっ‥アホか!こんなん‥‥俺知らんかった。‥‥嘘やん!///ああぁぁ~!‥」
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