44人が本棚に入れています
本棚に追加
/343ページ
あまりにも朝と様子が違い自信無さげに話す。
「せやな、‥‥変やないと思うで。誰にだってそんなとこあんで。‥
まぁ、行動にうつすかうつさんか って違いやろ。
けど、お前等の場合はお互いに 好きや って確信があるからな。
俺かて、許されるんやったらだらしなくてもアイツと部屋に籠ってたいし、
やから、誰だってそんな風に考えるンとちゃうかな。」
義行の事を否定せず優しく話かける。
「まぁ‥‥俺はまだその段階や無いし。
お前等みたいにまだ、‥愛されてるって自信が持たれへん分、目に見える何かが欲しいねん。‥‥
言葉も嬉しいけど、‥‥ぅん、なんてゆうたらええンかな?
‥繋がってたいねん。
‥気持ちがな、‥‥離れてしまわんように。」
言葉を探しながらゆっくり話す。
「‥けど、先生って‥ずっとその人の事想い続けてたンやろ?
そんな痕なんか無かっても大丈夫なんとちゃうん?」
「‥ん‥せやな。‥‥けど想い続けてた時は自分だけの想いやけど‥‥今は、相手がどう想ってくれてるか‥気になるやん。
ましてや、相手が結婚してて子供が居ったら‥‥なっ‥‥」
「何?その具体的な話、訊いてあげたン?」
「ぅん、まぁ‥‥昨日訊いた。‥大体の事は‥‥」
恥ずかしくて照れ笑いをしてしまった事を義行は見逃さなかった。
「良かったやん、上手いこといったんやな。」
自分の事の様に喜んでくれる。
「まだやねん。‥次が正念場かな。家に来いって言われたから。‥‥」
不思議そな顔で 「奥さんは?」
って訊いてくる。
「ん‥ 病気で亡くなってはるらしいねん。‥いくつか知らんけど子供が居るらしいねんな。その子に紹介したいって言われてんねん。」
そこまで話して、はぁ~と、ため息が漏れる。
「男の子?女の子?」
「怖くて、訊いてへん‥‥。
やって、男同士やん。‥‥キモいって言われたら‥‥ええねんで俺が言われるんは‥‥アイツが言われたら‥‥」
俯きがちな俺に
「まぁ、大丈夫やで。本人がゆうてんやから信用してええンちゃうん。」
励ましてくれる。
「ぅん、せやな。ありがと。‥‥
って、話それたけど徳一はどうなん? 痕付けて欲しい派なん?」
自分の話になり慌て話を元に戻す。
「えっ、まぁ‥‥昨夜それで泣かれてしもてん。」
「今朝は機嫌良かったやん。」
最初のコメントを投稿しよう!