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「まぁね。ちゃんと正直に今の話したらわかってくれたみたいやけど‥‥今朝も先生の見て、羨ましそうやったから ちょっと気になってん‥。」
「ほなっ、付けたったらええやん。‥見えへんとこにでも‥‥。」
と、言いながら昨夜の事を又思い出して顔が紅くなる。
今、俺の身体にはアイツが付けた無数の痕があんのに‥‥
そして、そうゆう事にいち早く気付くのが義行って事も
俺をじっと見据えて
「先生も、付いてるンやろ?やから、今日は着替えてへんのやろ?」
「グゥッ‥‥/////。うっさい!俺は関係ないやろ!」
「クスクス、嫌やなぁ~。当たりみたいや。
実はな、僕にも付いてンねん。‥徳一な、付けるのも好きみたいやねん。僕は困らへんのやけど‥‥
そんなん付けて、嬉しいんかなって‥
徳一は自己満足やってゆうてるけど。‥」
まるで徳一の気持ちがわかっていない。
ため息混じりに頭を抱えてしまう。
「案外、義行って冷たい奴っちゃな。‥‥痕見たりして何も感じへんのか?」
「ウ~ン、特に何も‥‥。」
見も蓋も無い言い方に、さらに頭を抱えてしまう。
「その‥‥付けてくれた時の姿や表情、‥‥気持ちとか‥思い出さへんか?」
少し徳一が拗ねたり妬きもち妬く気がわかる気がした。
「そやなぁ、付けてる時はむっちゃ可愛いくて愛しいけど‥‥痕を見ては特に何もないなぁ。
やって、思い出さんでも徳一の今の笑顔を見てたいやん。」
グランドから視線を離さず答える。
「なるほどね、いつも近くに居るからそう思うんやな。‥‥でも‥徳一が不安になんのわかる気がするな。
前もゆうたけど、アイツはお前と気持ちを共有したいねん。
やから、おんなじ想いを持ってくれて無い様で‥‥多分、寂しいんやな。‥」
「じゃぁ、思い出せばええンかな?」
「いや、そんなんお前には無理やろ?
とりあえず、付けたい。付けて欲しい。って思ってる徳一をどう感じるか、もう一回考えてみたら?」
眉間に皺を寄せながら、
「考える‥って言われてもな。‥‥」
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