季節外れの‥‥2

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「のり君お父さん迎えに行こうや」 「ナンやねん!それっ!子供扱いすなや!」 大笑いしながら慌てて着替えて出掛ける支度をする。 ピンポーンッ‥‥ 急いでる時に限って来客。どうせ、宗教か新聞‥と思い覗くと、 ‥えっ、新任の先生やン 「はいっ。」ドアを開けて再度驚く 「‥叔父さん?どうしたん」 「義行~誰なン?ウワッ‥校長先生やン。そっ  ちは新任やン。どうしたん?義行ナンかし  たン‥」 心配そうにコッチを見る。 ‥あちゃ~、徳一にゆうてなかったな‥ 「ちゃうよ。叔父さんや‥お父さんのお兄  さん。後で話したるから黙っときな。」 優しく言うと、奥へ引っ込んだ。 「友達かな? 出掛けるとこみたいやね。す  ぐ要件は済むから‥」と謝って来た訳を話始めた。 新任の先生が引っ越して来た先が、僕の隣部屋だったので何かあったら新任の先生に相談するように‥。 ‥的な事だが、要は顔を見に来る口実だ。 「心配せんとってな。大丈夫やから。ナンか  あったら直ぐに報せるよってに」 照れくさかった。父に似た大きな手で頭を撫でられて 「解ってるけどなぁ、たまにはええやろ。  又、御飯一緒に食べよや。ウチのやつも会  いたがってるし」 「ありがとう。また連絡容れとくから」 ソレだけ言うと帰って行った。あとは、新任の先生だけや‥と顔を見ると、 にこやかに笑っていた筈なのに‥暗いッ‥‥ 「あ‥あの先生?」 「いっ‥!? アッゴメンちょっと飛んでた‥  アハハ‥」 ‥大丈夫やろか。学校で居った時と雰囲気  違うやン 待ちくたびれた徳一が後ろから急かす。 「はょ行こや~」 「アッ‥出掛けるンやったね。」 我にかえり、先生の顔になる。 「一応コレ。引っ越しの挨拶、マァそういう事  でよろしく頼みます。」と頭を下げた。 横から徳一が、 「先生~俺らスーパー行くけど行かへん?」
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