季節外れの‥‥17

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「はぁ~、そこまで説明せなアカンのか? ‥‥可愛い、愛しい、って思ったンやったらそん時に言うたげたらええやん。 ‥俺の事、そんなに心配か? って そんな風に心配してくれるお前が愛しくて好きや。‥って」 義行は意味ありげに俺を見て笑う。 「クスッ、先生、昨夜ゆうてもろたんや。‥」 「ちゃっ!ちゃうわ!!アイツはゆうてへん。」 「ん?って事は‥‥‥先生が言うたんや。 ええなぁ。‥‥何か‥先生の恋って可愛いよな。 そうや、今朝部屋に相手の人まだ居ってくれたンやろ?」 「‥‥///。」 何もかも見透かされたようで黙ってしまう。 「恥ずかしがりの先生がそんな台詞ゆうなんて。‥よっぽど、すごい人なんやろな。‥ 会ってみたいな。」 「あんまり、言わんとってや‥‥。わかってンねん。俺にはもったいない相手やて‥。」 「‥先生かてええ人やで。」 「‥俺は‥‥ええ人とちゃう。 ええ人やったらアイツの事諦めてる筈や。」 「又、そんな事ゆう。‥先生はもっと自分に自信持たなアカン。 やって、徳一の次に可愛いンやで。」 そう言って笑う。 「ホンマにお前は徳一が一番なんやな。‥」 「せやよ。当たり前やん。‥ ほらっ、徳一がこっち見てる。」 嬉しそうに窓から身を乗り出して手を振る。 そんな義行を見つめホッとした表情で又、ランニングに集中する。 ‥まだ、俺と居るんが心配なんやな。 わかる気がするな。頭で理解してても心がな‥‥ ついていかへんもんな。‥一緒やなぁ。 走り続ける徳一をコーヒーを飲みながらぼんやりと見つめた。
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