季節外れの‥‥18

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「そ‥‥そうやったンや‥‥俺、そんなつもり全然‥‥‥したつもりもなかった‥‥」 「やろうな、‥‥でも、それで良かったンや‥俺も考えさせられたし‥‥ 色々と。一裕の事を。 だからこそ、今こうして電話ででも‥お前を口説けるンやし‥‥。」 「‥ン‥ごめんな‥‥。」 「ええって‥その代わり、浮気なんかしたらアカンで。」 「はぁ?何やねんな、それは。‥‥俺がするように見えるンか?」 いきなりの妬きもちで胸の奥がくすぐったくなる。 「フフン、俺の情報網なめたらアカンで。‥‥一裕や、学校で人気あるらしいな。 それに、女教師に告られたらしいな。 返事したん?」 解りきった答を聞き出そうとする意地悪さを感じるが、それすら耳に心地よい。 「なっ‥何で知ってンねん。‥‥ 俺、返事何かしてへんし。‥俺には‥‥その‥‥貴史が‥///‥」 照れてしまい続きが言えない俺に、「まぁ、ええわ。」と笑いながら呟く。 「けど、お前益々色っぽくなったって噂されてるらしいな。 誰がそうさせたんやろうって‥」 「アッ、アホな事ゆうなや。‥‥カマばっかりかけんなや。ちゃうからな。‥ もし、‥そうやったとしても‥‥貴史が悪いンやからな‥。」 「何で? 俺まだ手出してへんやん。」 悪びれもせずゆうアイツに、 「ちゃうやん、前に昼休み電話してきたやん‥‥あの時、‥‥生徒達に聞かれてたから‥‥」 「あぁ~、あの時か。悪かった。」 言い返す言葉を見つけられない俺に、 「‥ごめん‥‥でも‥逢いたいな‥‥顔見て話したい。 お前の温もりを忘れそや。‥‥」 打って変わっての淋し気な口調が俺を素直にする。 「ぅん、俺もや。‥何もいらんから、逢いにきてや。‥俺、待ってるから‥‥。」 最後はいつもと同様に、逢いたい、待ってるから‥で、会話が終わる。 それが今回は違った。 嬉しいニュース付きやった。‥ 朝に、今週末に仕事が一段落して帰ってくると、短い電話があった。 ‥金曜日に帰って来るんや。金曜日は創立記念日で休みやし、土日も‥‥ そんな事を考えると浮き足たってくる。 その日の夜、今週末から本社勤務で1-2 ヵ月は普通のサラリーマンの様に定時に上がれるらしい事を訊く。 と、ゆう事は仕事終わりにでも逢えるンや‥‥‥
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