季節外れの‥‥18

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隣に座り、「何や?」と、訊くと、 「えっ、‥あ‥‥先生の相手の人?」 「‥///‥ぅん。」 照れながら応えるのも気にせずに 「そうなんや‥‥なぁ‥貴史ってゆうてたやんな。」 「‥ン‥誰にもゆうなや。」 「ぅん。ゆわへんけど‥‥訊いた名前やねん。」 そう言ってまた、考えだす。 「なぁ‥名字はなんてゆうン?」 「あっ、‥アホか、ゆえるか。」 動揺する俺を一瞥して、 「そっかぁ、先生絶対にゆわんよな。‥ って‥ぁあー!‥思い出した。」 仕事に取りかかり始めた俺は、突然の大声に飛び上がる。 「何やねん、デカい声出して。‥」 不信感を露にした俺に挙動不審な義行が取り繕う。 「いや、あのな‥‥ン、なんもない、アハハ。」 笑って誤魔化す義行の頭の中に一人の人物が浮かんだ。 ‥そうやんな。おじさんの名前‥‥確か、  貴史‥やんな。  帰りに徳一に訊こ。 と、思うと何故か顔がニヤつく。 「何やねん、ニヤニヤして‥気持ち悪いな‥‥」 双眸を歪めるが、そんな俺を気にも止めずに 「ン‥まぁ、ええやん。‥‥そっかぁ~。」 独り言を小さく呟いた。 ‥ぅん、おじさんやとええのにな。 そんな義行です眺めながら、 ‥何や、悪趣味な笑いやな。 と、俺も小さく呟いた。 「せやっ、さっきの電話なんて?」 「‥ン?‥‥まぁ、帰ってくる話や。‥って、お前に関係ないやろ。」 俺の言葉を無視して、 「迎えに行くん? 具合悪いンやろ?」 「あぁ、かなり体調悪いみたいやからな。‥」 「そっかぁ、‥心配やな。 じゃぁ、先生は看病すんの? 相手の家に行って。」 「行かへん。‥‥やって、俺ン‥ぁあもう、ええやん。ほっとけや。」 思わず、俺ン家に一番に帰ってくるってゆう約束を口を滑らしそうになる。 「フーン、‥何や、意味深やな。」 ‥まっ、帰りに徳一におじさんが体調崩して無いか訊いてもらお。 何か企んでいる顔をしてる義行を横目に、何とか予定していた全ての仕事と+αをこなす事が出来た。
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