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微笑ンで徳一を見るとバツの悪そな顔をする。
「ゆうなや。‥俺、もう二度と言わへんってゆうたやん。‥」
「でもな、仲がええ程喧嘩するってゆうしな、‥‥これからも先が長いやん、‥
ずっと一緒に居るンやから‥‥色々あると思うし。」
それを訊いた徳一が嬉しそに微笑み抱き付いてくる。
「ぅ、うん! ‥‥いっぱい、喧嘩して‥いっぱい、仲直りしよな。‥
そんでもって、いっぱい俺の我儘きいてや。‥」
「うん。‥約束する。」
頭を僕の肩に預けて眼を閉じる。
温かさを感じながらまだ先生の事を考えていた。
それに気付いた徳一が不安気に僕を見る。
「‥まだ、‥考えてるン?」
「ぅん、まぁ、‥確かめるええ方法ないかな。って‥前のストラップ渡してくれてたらなぁ。‥」
「それより、ええ方法あんで。‥オヤジのリングや。」
「リング?‥」
「せやっ、オヤジがずっと持ってたやつ。‥確か小さい頃訊いてン。
大事な人の名前書いてある。って‥
先生してンの見た事ないン?」
「気ィつかへんかった。‥」
「何でやねん。‥先生が着替えしてる時とか、‥思い出してみぃや。」
「思い出すもなにも‥‥僕先生の着替えなんかにきょうみないし‥‥
大体、その時って‥部活が終わって徳一がこっち見てる時やし。‥」
その言葉に真っ赤になった徳一が、
「///‥知って‥たンや。」
「当たり前やん。伊達に毎日眺めてへんよ。
次、する事も大体わかるよ。」
そうゆうと嬉しそに笑う。
「‥なぁ、二人で確めてみらへん?‥」
「ン?何を?」
「リングやん。‥ 俺も気になっててン。
この間からシャツで隠してるけど、アクセサリーしてるで。」
「ホンマに?‥そっかぁ。‥二人で作戦練ろか。」
その言葉に満面の笑みで抱き付く。
「ン?‥何で嬉しそなん?」
「やって義行が先生の着替えとかに興味なさそやし、一緒にって‥ゆうてくれたもん。」
「クスッ、当たり前やん。僕には徳一ってゆう可愛いい彼氏が居るンやで、‥なぁ、今度お揃いの買いにいこ。」
「ぅ、うん! 明日は?なっ。」
「せやな、明日いこ。」
お互い手を握りしめたまま眠りにつく。
喧嘩した後とは思えない程の穏やかな夜になった。
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