季節外れの ‥‥19

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微笑ンで徳一を見るとバツの悪そな顔をする。 「ゆうなや。‥俺、もう二度と言わへんってゆうたやん。‥」 「でもな、仲がええ程喧嘩するってゆうしな、‥‥これからも先が長いやん、‥ ずっと一緒に居るンやから‥‥色々あると思うし。」 それを訊いた徳一が嬉しそに微笑み抱き付いてくる。 「ぅ、うん! ‥‥いっぱい、喧嘩して‥いっぱい、仲直りしよな。‥ そんでもって、いっぱい俺の我儘きいてや。‥」 「うん。‥約束する。」 頭を僕の肩に預けて眼を閉じる。 温かさを感じながらまだ先生の事を考えていた。 それに気付いた徳一が不安気に僕を見る。 「‥まだ、‥考えてるン?」 「ぅん、まぁ、‥確かめるええ方法ないかな。って‥前のストラップ渡してくれてたらなぁ。‥」 「それより、ええ方法あんで。‥オヤジのリングや。」 「リング?‥」 「せやっ、オヤジがずっと持ってたやつ。‥確か小さい頃訊いてン。 大事な人の名前書いてある。って‥ 先生してンの見た事ないン?」 「気ィつかへんかった。‥」 「何でやねん。‥先生が着替えしてる時とか、‥思い出してみぃや。」 「思い出すもなにも‥‥僕先生の着替えなんかにきょうみないし‥‥ 大体、その時って‥部活が終わって徳一がこっち見てる時やし。‥」 その言葉に真っ赤になった徳一が、 「///‥知って‥たンや。」 「当たり前やん。伊達に毎日眺めてへんよ。 次、する事も大体わかるよ。」 そうゆうと嬉しそに笑う。 「‥なぁ、二人で確めてみらへん?‥」 「ン?何を?」 「リングやん。‥ 俺も気になっててン。 この間からシャツで隠してるけど、アクセサリーしてるで。」 「ホンマに?‥そっかぁ。‥二人で作戦練ろか。」 その言葉に満面の笑みで抱き付く。 「ン?‥何で嬉しそなん?」 「やって義行が先生の着替えとかに興味なさそやし、一緒にって‥ゆうてくれたもん。」 「クスッ、当たり前やん。僕には徳一ってゆう可愛いい彼氏が居るンやで、‥なぁ、今度お揃いの買いにいこ。」 「ぅ、うん! 明日は?なっ。」 「せやな、明日いこ。」 お互い手を握りしめたまま眠りにつく。 喧嘩した後とは思えない程の穏やかな夜になった。
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