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「なぁ、‥何時頃行くん。」
「せやなぁ、2時くらい‥‥いや、もうちょっと早ょにしよか。
時間が惜しいしな。」
トーストにジャムを塗りながら話は進む。
「ほなっ、お昼頃か?」
「あぁ、そうしょうか。‥‥
連絡いれとかなアカンな。アイツら直ぐに遊びに行ってまうしな。」
食べかけのトーストを咥えたまんま携帯を取りに行き電話をかける。
「‥あぁ、俺や。お前ら、今日は家に居れよ。」
『何でなん?‥まさか、帰ってくんの?』
「嫌なんかい。‥」
『そんなんや無いって。義行とちょっと出掛ける話してたから‥‥』
「まぁええわ。‥今な、俺‥‥何処に居ると思う?」
その言葉に俺は慌てて小さな声で
「アホ!‥‥そんなんゆうなや。」と囁く。
『誰か傍に居るン?‥』
「ン?別に。」
と、クスクス笑いが漏れる。
『何時頃なん?‥お昼用意しとかって、義行訊いてンで。』
「そうやなぁ、‥ちょっ待ってや。」
携帯の口を塞いで俺に向きを返し訊いてくる。
「昼飯どうする?」
「えっ?‥あぁ、どっちゃでもええけど‥用意させたら可哀想やろ。」
「気ぃ遣うか? 」
「まぁな‥‥」
そうゆう俺の頭を撫でクスッと笑って、
「飯の用意ええわ。‥こっちから出前頼んどくから‥お前らも食べんと待っときや。」
『ぅん、わかった。‥気ぃ付けてな。』
携帯をきる横で大きな溜め息をついてる俺に気付く。
「どないしてン?‥」
「えっ、‥ちょっ、‥緊張してきてン。」
「ハハハ、大丈夫やって。お前は俺の横で笑てたらええンや。‥なっ。」
「う‥ぅん。」
‥それはわかってンやけどなぁ‥‥
おかわりのコーヒーを淹れてまた、小さい溜め息を付きながらアイツを見ると、もう既に鞄から手帳を取り出し仕事のスケジュールを確認し始めていた。
「なぁ、‥今週は仕事なん?‥」
「ン?‥いやな、病気やったから先に調整してたンやけど‥メールがはいっとったから。
‥はぁー!!何っ!やねん!」
いきなり大きな声を上げる。
「‥ど、どないしたン?‥」
「あ゙ぁーくっそぉー!‥‥いっぺん社に来いって。‥アホぬかせ。何が8時やねん。
誰が行くか、ボケが。」
‥言葉の悪いの変わってへんな。
「クスクス、口悪いなぁ、‥仕事やったらしゃぁないやん。
俺、紹介してもらうだけでかまへんし。‥仕事を優先せな。」
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