季節外れの ‥‥21

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ハァー。‥と大きくため息を付き貴史の方に向きかえり正面から訊ねる。 「緊張して損した。‥‥貴史。いつ気ぃついたン?」 「最初にお前の部屋に行った時や。‥‥ けど別にええやんか、仲よぉ出来るやろ。」 「うん、まぁな。」 「お前らも仲よぉ出来るな。」 「「もちろんや。」」 と、声を揃えて頷く。 「先生とやったら俺大賛成や。」 「うん、それに先生やともう徳一に妬きもち妬かれんですむし。」と、笑う。 「ン? 何や、聞き捨てならんな。‥‥ まさか、一裕お前!」 「ちゃうって!‥ただ、一緒に居る時間が多いだけやし、‥‥それに色々‥」 「何や歯切れが悪いな。‥ンー?やましい事でもあるんか?」と、俺に詰め寄る。 余りに近い距離に恥ずかしくなり俯くと、顎に手をあて顔を上げさせられる。 「ン‥‥」 「正直にゆうてみ。‥」と、囁かれる。 耳に心地よく心に染み入る。 「また、唇噛んで‥‥アカンやろ。‥‥」と、優しい声で囁きゆっくりと唇をなぞられる。 アイツらが居る事も忘れて名前を囁く。 「‥貴史。」 「何や?」と、優しい笑みを浮かべられたら‥‥俺にはもう貴史しか見えなくなる。 「クスッ、‥ほらぁ、紅ぁなってるやん。」とフワリと唇を重ねられる。 「‥///ン‥‥貴史。」と見つめると、 「‥何や?‥‥」と、見つめる返される。 「‥俺、‥俺な、‥」 「あぁ、わかっとるから、ホンマに何も無いんやろ。‥ 知ってるから、‥‥ お前には俺しか居らへんって‥‥なっ。」 「うん、‥」 囁かれながら抱き締められふと、顔を上げると目のやり場に困った二人と視線が合う。 「!/////‥‥!!ちょっ!」 慌てて離れると 「なんやねん、ええ雰囲気やったのに。‥‥ホンマに恥ずかしがりやな。 まぁええわ。‥座ろか。」 俺は極力アイツらと目が合わない様に座る。 「ほな食べよか。」 貴史の一言で義行がお茶を淹れ徳一が俺に差し出す。 「ありがと。‥」 「やけど、先生。親父の事頼むな。‥マジ、不良変態エロ親父やけど。‥」 「いやこっちこそ。‥なぁ、俺‥で‥あの‥‥認めてくれるンか? ホンマに俺で‥‥」 少し前のめりになった俺に 「当たり前やんか。先生やったら俺も安心や。 けど、‥ホンマにごめんやで。‥ところ構わず盛った親父で‥」 「アハハ。ホンマや。おじさんに我慢って言葉無いもんな。 でも、おじさんが前の先生辞めさしたから会えたンやもんな。」
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