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ハァー。‥と大きくため息を付き貴史の方に向きかえり正面から訊ねる。
「緊張して損した。‥‥貴史。いつ気ぃついたン?」
「最初にお前の部屋に行った時や。‥‥
けど別にええやんか、仲よぉ出来るやろ。」
「うん、まぁな。」
「お前らも仲よぉ出来るな。」
「「もちろんや。」」
と、声を揃えて頷く。
「先生とやったら俺大賛成や。」
「うん、それに先生やともう徳一に妬きもち妬かれんですむし。」と、笑う。
「ン? 何や、聞き捨てならんな。‥‥
まさか、一裕お前!」
「ちゃうって!‥ただ、一緒に居る時間が多いだけやし、‥‥それに色々‥」
「何や歯切れが悪いな。‥ンー?やましい事でもあるんか?」と、俺に詰め寄る。
余りに近い距離に恥ずかしくなり俯くと、顎に手をあて顔を上げさせられる。
「ン‥‥」
「正直にゆうてみ。‥」と、囁かれる。
耳に心地よく心に染み入る。
「また、唇噛んで‥‥アカンやろ。‥‥」と、優しい声で囁きゆっくりと唇をなぞられる。
アイツらが居る事も忘れて名前を囁く。
「‥貴史。」
「何や?」と、優しい笑みを浮かべられたら‥‥俺にはもう貴史しか見えなくなる。
「クスッ、‥ほらぁ、紅ぁなってるやん。」とフワリと唇を重ねられる。
「‥///ン‥‥貴史。」と見つめると、
「‥何や?‥‥」と、見つめる返される。
「‥俺、‥俺な、‥」
「あぁ、わかっとるから、ホンマに何も無いんやろ。‥
知ってるから、‥‥
お前には俺しか居らへんって‥‥なっ。」
「うん、‥」
囁かれながら抱き締められふと、顔を上げると目のやり場に困った二人と視線が合う。
「!/////‥‥!!ちょっ!」
慌てて離れると
「なんやねん、ええ雰囲気やったのに。‥‥ホンマに恥ずかしがりやな。
まぁええわ。‥座ろか。」
俺は極力アイツらと目が合わない様に座る。
「ほな食べよか。」
貴史の一言で義行がお茶を淹れ徳一が俺に差し出す。
「ありがと。‥」
「やけど、先生。親父の事頼むな。‥マジ、不良変態エロ親父やけど。‥」
「いやこっちこそ。‥なぁ、俺‥で‥あの‥‥認めてくれるンか?
ホンマに俺で‥‥」
少し前のめりになった俺に
「当たり前やんか。先生やったら俺も安心や。
けど、‥ホンマにごめんやで。‥ところ構わず盛った親父で‥」
「アハハ。ホンマや。おじさんに我慢って言葉無いもんな。
でも、おじさんが前の先生辞めさしたから会えたンやもんな。」
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