季節外れの ‥‥21

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「!?‥えっ?」 「ほらぁ先生も困ってはるやん。‥あんまし子供に心配かけんなや、このクソ親父。」 「あ゙ぁ゙ー? どの口や!」 間髪を入れずに徳一の頬をつねる。 「い゙だぁ゙い゙ーー!」 「おじさんやめてや。」 義行が間に入り事無きを得たが、俺を睨んで 「先生、笑い過ぎや。」紅くなった頬を擦る。 「アハハ、ごめんごめん。‥けど、ホンマに仲ええな。」 羨ましくもあり、妬ましくもある、‥まるで友達の様な関係の親子。 俺が入ってこの関係が壊れないか心配になる。 ‥ただの思い過ごしや。‥‥ けど、ありえへん話やないよな、‥‥ つまらない考えをしている俺をチラリ一瞥して、 「でもマジで飯食ったらお前ら出掛けろよな。なっ、ええなっ。」 と、二人に睨みを効かす。 気にも止めない知らん顔で 「何でやねん。別に俺ら居ってもええやんか。‥なぁ。」 「そうやん。まだ色々とおじさんと先生の話聞きたいやんなぁ。」 二人は眼をクリクリと輝かせる。 「///」 俺は恥ずかしくて下を向くがアイツは何事もないかの様に 「そんなんこれからはいつでも聞けるやろ。‥ あんな、今日は特別なんや。‥‥ わかったな。‥一裕と約束したんやから。 ‥なっ、紹介して上手い事いったら‥‥」 「あ゙ぁ゙ーーー!!!」 続きを言いそうになったので思わず声を荒げる。 アイツはさも面白そに笑う。 その様子にピンっときた義行が徳一に何かを耳打ちした。 すると、徳一の顔がみるみる紅くなり、 「‥‥このエロオヤジが‥」と、呟く。 「ん? 好きな奴と一緒に居るんやで。‥自然の摂理や。‥」と、笑いそして 「お前等もそうやったンやろ?ええ雰囲気になったら、我慢なんかでけへんやろが。‥ それにやな、俺等は12年間も我慢してたんやで。 この後、ゆっくり一緒に‥‥二人きりになりたいって‥思てもええやろ。‥」 あまりの力説に二人共頷いている。 「///‥もう止めぃや。‥俺こいつらと顔合わされへんやろ。‥恥ずかしぃやっちゃな。‥」 「一裕。‥嫌なんか?」 「えっ。‥」 「俺との約束。‥‥身体洗って待っててって‥ゆうたやんか。‥」 「‥せや‥‥けど、‥‥」 「俺の他に誰か居るンか?」 わざと妬きもちを妬いた様に囁く。 「なっ、‥居るわけないやん。‥‥ 何でそんな風にゆうん。‥‥俺、‥俺にはお前しか。‥‥」
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