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「!?‥えっ?」
「ほらぁ先生も困ってはるやん。‥あんまし子供に心配かけんなや、このクソ親父。」
「あ゙ぁ゙ー? どの口や!」
間髪を入れずに徳一の頬をつねる。
「い゙だぁ゙い゙ーー!」
「おじさんやめてや。」
義行が間に入り事無きを得たが、俺を睨んで
「先生、笑い過ぎや。」紅くなった頬を擦る。
「アハハ、ごめんごめん。‥けど、ホンマに仲ええな。」
羨ましくもあり、妬ましくもある、‥まるで友達の様な関係の親子。
俺が入ってこの関係が壊れないか心配になる。
‥ただの思い過ごしや。‥‥
けど、ありえへん話やないよな、‥‥
つまらない考えをしている俺をチラリ一瞥して、
「でもマジで飯食ったらお前ら出掛けろよな。なっ、ええなっ。」
と、二人に睨みを効かす。
気にも止めない知らん顔で
「何でやねん。別に俺ら居ってもええやんか。‥なぁ。」
「そうやん。まだ色々とおじさんと先生の話聞きたいやんなぁ。」
二人は眼をクリクリと輝かせる。
「///」
俺は恥ずかしくて下を向くがアイツは何事もないかの様に
「そんなんこれからはいつでも聞けるやろ。‥
あんな、今日は特別なんや。‥‥
わかったな。‥一裕と約束したんやから。
‥なっ、紹介して上手い事いったら‥‥」
「あ゙ぁ゙ーーー!!!」
続きを言いそうになったので思わず声を荒げる。
アイツはさも面白そに笑う。
その様子にピンっときた義行が徳一に何かを耳打ちした。 すると、徳一の顔がみるみる紅くなり、
「‥‥このエロオヤジが‥」と、呟く。
「ん? 好きな奴と一緒に居るんやで。‥自然の摂理や。‥」と、笑いそして
「お前等もそうやったンやろ?ええ雰囲気になったら、我慢なんかでけへんやろが。‥
それにやな、俺等は12年間も我慢してたんやで。
この後、ゆっくり一緒に‥‥二人きりになりたいって‥思てもええやろ。‥」
あまりの力説に二人共頷いている。
「///‥もう止めぃや。‥俺こいつらと顔合わされへんやろ。‥恥ずかしぃやっちゃな。‥」
「一裕。‥嫌なんか?」
「えっ。‥」
「俺との約束。‥‥身体洗って待っててって‥ゆうたやんか。‥」
「‥せや‥‥けど、‥‥」
「俺の他に誰か居るンか?」
わざと妬きもちを妬いた様に囁く。
「なっ、‥居るわけないやん。‥‥
何でそんな風にゆうん。‥‥俺、‥俺にはお前しか。‥‥」
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