季節外れの ‥‥21

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「何?‥教えてや。」 「ゆうなや!」 「何で? 先生の全部聞いたやん。‥‥もしかして、オヤジ照れてるとか。‥」 「うっさいわ!」 「徳一、ゆうてや。」 「アカン!」 「ずるい! 俺かて知りたい。」 「アカンって、‥なっ。」 俺を宥めにかかるが、退くわけにはいかない。 「ずるい!」 「もう済んだ事やし、‥なっ。」 「何でやねん。」 「恥ずかしからや、‥」 「ええやん。‥俺な、お前の12年間なんも知らんねんで。‥‥今からでも、‥何でも知りたいやん。‥‥」 わざと落ち込んだ様にしおらしくゆうと「‥ゴメン。‥」と、謝ってくる。だから、‥ 「なぁ、話してよ。‥‥語ってよ。 詞にしてよ。‥‥歌ってよ。‥」と、おどけてしまう。 「オカマかぁ~。」と笑う。 「先生って、ノリが高校生やん。」 「まぁまぁ、おじさんも聞いたんやし。徳一話たったら?」 「ぅん、‥あのな先生を傷つけたってゆうて一晩泣きあかしたんやで。‥この不良オヤジが。」 意外な事を聞いて、 「 嘘。‥‥えっ、ホンマに!」 「ぅん、凄かったで。先生も罪やで友達って、‥そんなんこのエロオヤジが耐えられるわけないやん。」 徳一の声はもう俺には届いてなかった。アイツの胸ぐらを掴んで 「ホンマなん?なぁ、ホンマに?」 「‥‥あぁ、‥」 「ホンマに、‥‥そんなに俺の事‥‥」 嬉しくて言葉に詰まる。 「あぁ、‥もうええやろ。これで、まぁ、‥お互い様や。」 「ウッワァ、‥‥ホンマなんや。‥‥」 「この話はおしまいや。‥ほらっ、ちゃっちゃっと食べてお前等は映画でも観てこい。」 「「は~い。」」 二人は呑気に返事して食べ始める。それをみたアイツは 「わかっとるな。」と、小さく囁く。それに俺は「///‥ぅん。」と、頷く。
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