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軽くシャワーで流し二人浴槽に浸かる。
「ええ気持ちやな。」
「ぅん、せやね。‥‥あっ、プリン、‥‥」
俺は置いていたプリンを取り、
「ちょっとアレやけどな、‥」
「ンっ? アレってなんや。」
「ぬくぅなってるし‥‥」
「しゃぁないやんか。‥時間たってしもたし、‥ンっ、アーン。‥‥でも、旨いで。」
「ンっ。‥‥ほらぁ、口の端についたやんか。」
俺は舌先で舐めとる。
「あっまぁ、‥」
「ハハハ、‥苦いよりええやんか。」
と、意味ありげに囁かれる。
「‥///‥苦ないから、‥」
「でも、旨いもんでも無いやろ?」
「まぁな、‥‥けどアレってんや、‥‥愛おしいもんや。‥」
「そやなぁ。‥」
先程の行為を思いだし照れ臭くなる。
きっちりとプリンを完食したアイツの腕に抱かれていると心底切なくなり涙が頬を伝う。
「何で泣くんや?」
「‥えっ、‥‥ん、泣きたいワケや無いンやけど、‥‥出てくるもんはしゃぁないやん。
ただな、‥切なくなんねん、‥‥でもな、ホンマは嬉しいんやと思う。
やってや、もうなんの心配もせんでええし、不安があってもお前が直ぐにかき消してくれる。‥‥ってわかってンやで。‥‥けどな、‥俺、なんか‥‥」
「不安なんやろ?」
タオルで俺の顔を拭き訊ねる。
「‥ぅん。」
「クスッ、‥‥ホンマにお前は変わってへんな。‥昔の、‥俺が好きになった頃のまんまや。
デッカイ図体してんのに、‥泣き虫で、‥心配性で、‥何かに付け俺だけの事を考えて‥‥」
「‥‥」
「でもな、何回もゆうけど俺は今までお前だけを思てきた。‥‥
やからこれからはお前の一番近い場所でお前を愛したいねん。」
アイツの言葉に更に涙が溢れる。
「 たっ、‥貴史、俺も‥‥」
二人は約束の様にキスをかわす。
風呂から出て 軽くビールで乾杯をする。
「まぁ、ビールでもちょっと引っ掻けたら緊張もほぐれるやろ。」
「旨っ!‥‥俺、自分でも思うけど飲んべえやわ。」
「何で?そんなもんとちゃうんか。」
「いやいや、飲みだしたら止まらんでぇ。」
「じゃあ、俺とビールどっち好きなん。」
「そやなぁ、‥焼酎かな。」
「あははは、‥ホンマに飲んべえやな。」
二人して大笑いする。
「じゃあ、お前は俺とプリンとどっち好きやねん。」
「そやねぇ、‥‥やっぱプリンやな。」
「おんなじやんかぁー。」
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